台風の被害 ポンプ小屋が飛ばされたことなど
台風
穏やかな湖畔の生活でも時には怖い思いをすることがある
昭和30年前半のいつの台風かは分からないが
屋根のトタンが剥がされ、家の周りの「かっちょ(風除けの高い板塀)」が壊れた
養魚場の池のポンプ小屋も飛ばされて、すっかり無くなってしまった。
ポンプ小屋は水を汲み上げる機械が入っているだけの小さなもので
周りに風除けの囲いも無くまともに台風の風を受けたらしい
母から聞いているのは、
強い南風が吹いて小屋が飛ばされて、それ以来、南風が怖くなったということ。
父が懸命に片づけている。
ポンプ小屋の残骸を壊れかけた「かっちょ」の方に運び込んでいるのか
それとももっと多くの被害があったのか私の記憶には無い
南風は、こちらでは「下り風」と呼んでいて
台風の被害があった以後は母の大の苦手の風となった。
今現在の住んでいる場所は、同じ湖畔でも下り風はあまり当たらない所で
母の事を考えて今の場所にしたという話も聞いたことがある。
松林に囲まれた家は冬の北西の風にも強くて
ヤマセ(北東の風)にはちょっと弱いけれど、下り風や台風の恐怖は少なく
母も安心して住むことが出来たと思う。
飛ばされる前のポンプ小屋
汲み上げた水が最初に入る池が一番大きくて
その隣に小さな池が幾つか並んでいる
静かな日の池(保護したカモメの傷が良くなって池で羽ばたいている)
ポンプ小屋に水を汲み上げるための管(取水口)
この丈夫な管は小さい子の良い遊び場になっていて楽しかったが
ポンプ小屋が無くなってから以後はどうなったか、まるで覚えていなくて
こんな日もあったのだと、ただ懐かしく思うばかり。
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