突堤で、のりを摘む子と見守る小母ちゃん
突堤で、のりを摘む子
波が打ち寄せる突堤で、のりを摘んでいる。
側に置いてあるのはビクやザルではなくオモチャのようなカバン。
のりを入れられるような物ではなく、
殆ど遊びのような感じでのり摘みをしている。
向こうの浜の景色を見ると小さな赤い灯台のある南突堤かもしれない。
それにしてもすぐそばに波が来て
長靴は履いているけれど滑りやすくて危ないのに・・・・。
摘み取ったのりを手のひらに載せてご機嫌さん♪
今だと怖くて行けそうもないけれど、ちいさい頃は何ともなかった
それでもこんなに穏やかな顔で楽しそうにしていられるのは
側に父がいたからだけではなかった。
優しく見守ってくれている小母ちゃんがいた♪
優しい笑顔と眼差し、とても懐かしいけれど、記憶には無いのり摘みの写真
突堤は子供のころからずっと「トッテ」という呼び方をしていて
「トッテに遊びに行ってくる」「トッテで、のりを摘んでくる」こんな風に言って出かけていた。
父の写真を整理する中でトッテは水戸口から海へ出る先端の突堤であると分かった。
摘み取ったノリは家に持ち帰ってみそ汁の具になることもあったが
大抵は寄せてくる波で洗って、そのまま口に放り込んだ。
ちょっとしょっぱい海の味と海苔の香りと、嚙んだ時の新鮮な歯ざわりが好きだった。
けっこう大きくなるまで、のり摘みを楽しんでいたけれど
それももう20年くらいも前の事になってしまった。
この子供の頃の様子は写真を見て初めて知ったもので
こんなに小さい時からのりを摘んで食べていたことにビックリ。
・・・・・・・・・・・・・・・
のりは寒くなると付くようになって、季節は冬の初めか、それとも早春。
冬に突堤へ行った記憶は殆ど無いのと、明るく穏やかな様子に、家族写真の春に入れることにしました。
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