2022/05/23

突堤で、のりを摘む子と見守る小母ちゃん

突堤で、のりを摘む子

睦美 のり摘み5

波が打ち寄せる突堤で、のりを摘んでいる。
側に置いてあるのはビクやザルではなくオモチャのようなカバン。
のりを入れられるような物ではなく、
殆ど遊びのような感じでのり摘みをしている。

睦美 のり摘み2

向こうの浜の景色を見ると小さな赤い灯台のある南突堤かもしれない。
それにしてもすぐそばに波が来て
長靴は履いているけれど滑りやすくて危ないのに・・・・。

睦美 のり摘み4

摘み取ったのりを手のひらに載せてご機嫌さん♪
今だと怖くて行けそうもないけれど、ちいさい頃は何ともなかった
それでもこんなに穏やかな顔で楽しそうにしていられるのは
側に父がいたからだけではなかった。


睦美 のり摘み6b

優しく見守ってくれている小母ちゃんがいた♪
優しい笑顔と眼差し、とても懐かしいけれど、記憶には無いのり摘みの写真




突堤は子供のころからずっと「トッテ」という呼び方をしていて
「トッテに遊びに行ってくる」「トッテで、のりを摘んでくる」こんな風に言って出かけていた。
父の写真を整理する中でトッテは水戸口から海へ出る先端の突堤であると分かった。

摘み取ったノリは家に持ち帰ってみそ汁の具になることもあったが
大抵は寄せてくる波で洗って、そのまま口に放り込んだ。
ちょっとしょっぱい海の味と海苔の香りと、嚙んだ時の新鮮な歯ざわりが好きだった。
けっこう大きくなるまで、のり摘みを楽しんでいたけれど
それももう20年くらいも前の事になってしまった。
この子供の頃の様子は写真を見て初めて知ったもので
こんなに小さい時からのりを摘んで食べていたことにビックリ。

・・・・・・・・・・・・・・・

のりは寒くなると付くようになって、季節は冬の初めか、それとも早春。
冬に突堤へ行った記憶は殆ど無いのと、明るく穏やかな様子に、家族写真の春に入れることにしました。

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2022/05/11

小さな 鯉のぼり♪

鯉のぼり~♪


湖畔の生活 春 5こいのぼり


手に持って大きく振っているのは紙でできた小さな鯉のぼり♪
風を受けてひとりで泳ぐ大きなこいのぼりは無いけれど、
手に持ってぶんぶん振れば、元気よく泳いでくれるのが小さな鯉のぼり(^^)/


湖畔の生活 春 4


春の暖かな日差しの中、窓辺に座るのが気持ちいい♪

どこからか買ったのか貰ったのか
出かけていた父が、鯉のぼりをお土産に持ってきてくれた。

子供の日、男の子も女の子も元気に育ってくれればそれでいい、という親心かも~♪
2022/03/19

母と一緒にお団子を作る


母と一緒にお団子を作る


母と団子1b


春の恒例行事は春彼岸のお団子を作ること
お米を村はずれの粉屋さんへ持って行き、粉にしてもらう。

前の日から小豆を煮てあんこを作り準備オッケ
母に教えて貰いながら、丸めて伸ばして、あんこを入れて包んで
お皿に並べて沢山出来たら大きな鍋で茹でる

底に沈んだお団子が茹で上がって、プカプカ浮かんで来たら出来上がり。
水を入れたボールに順番に落として冷めるのを待つ。
茹で上がった熱々のを食べた記憶もあるので、お供えというよりも作る楽しみ食べる楽しみが大きかった。
あんこを入れて丸めて、それが下手に出来ると茹でている途中であんこが漏れてくる。

皮が破れてあんこが出てこなくて、うまくできたと思っても
皮が厚くなり過ぎて、あんこまでたどり着くのに2口も3口も皮を食べなければならない。
皮が薄すぎても厚くても、どっちも失敗作かもしれないけれど、

どちらにしても笑いのタネになって楽しかった♪


母と団子

作って数日たち、硬くなったお団子はストーブの上で焼いて食べる
皮が厚いのはこういう時に役に立つ^^
香ばしく焼けたお団子、中のあんこはホカホカの熱々。

このストーブ、お団子の他にも焼きリンゴ、焼きジャガイモ、もちろんお餅も魚も、
夕飯の時にはご飯を炊くのに活躍した薪ストーブ

煤はついているけれど、蓋のつまみは取れているヤカンが懐かしい(^^ゞ



2022/03/02

母と一緒に しじみ採り

母と一緒にしじみ採り

母とシジミ取り4


道具は手籠と長くつ・・・って、
小さな熊手やスコップという潮干狩りに使うようなものは何もなく
素手で砂地に手を入れれば直ぐに貝に触れる

手ごろな大きさのしじみ貝を選んで手籠に入れていけば夕飯のおかずができる
長くつを履いているのはまだ水が冷たい時期だから♪



母とシジミ



粒ぞろいのしじみ貝が嬉しい♪



母とシジミ取り1


季節が進んで水が温むと裸足で湖に入り
しじみを選んでかごに入れる
母も一緒なのが当たり前で、楽しい時間が過ぎていく


しじみ採りの合間の一休み
母親の存在は大きい。砂の上にゴロンと寝ころがって
母に寄り掛かっていれば安心できる。

なんの不安もない穏やかなひととき。





母とシジミ取り




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次の画像は父がこの写真に残していたメモである
「組み写真7枚中3」とあって
他のしじみ採り以外の写真を組み合わせて写真誌(カメラ毎日)に送ったようだ。

浜辺で寄木を拾っている姿、洗濯物を干している写真も組み写真の一枚となっている
今回はしじみ採りの様子を写したものだけを集めてみた。



母とシジミ取り b







2022/02/01

傷ついたゴメ(カモメ? ウミネコ?)の保護から放鳥まで

傷ついたゴメ(カモメ? ウミネコ?)の保護から放鳥

父が傷ついて飛べなくなったカモメを保護した。
しばらく家に置いて、それから元気になったカモメを放して、
アルバムに残っていた写真は二枚だけで、HPにはその2枚の写真だけを載せていたが
今回、ネガの整理している中で宝物のような数枚を見つけることができた。




ごめ1

よくよく見ると釣り針のような物が付いているようにも見える。
ちいさめの体形は、ウミネコよりもカモメ、それもユリカモメに近いような気がする。





ごめ2

暖かい部屋に連れてきて見守っている、父の穏やかな表情・・・。
母はいつも同じように優しいけれど、父は気むずしい顔をしたり怖かったり
こんな表情を保護したカモメに向けていたとは・・・。





ごめ3

父に抱かれているカモメを見ている三姉妹の真剣な表情♪






ごめ4


ストーブのそばに箱を置いて、それにしてもずいぶん大人しくしている
全く記憶にないけれど、見ていてほっこりする一枚。







ごめ5


段々と元気になってきて外に慣れさせようとしているのか
部屋から出て餌を貰っている。








ごめ6

餌をあげるのはみんな大好き♪
ふくべ網にかかったチカやワカサギなどを食べさせていたように思う。






ごめ8

いよいよ家から外の池に連れて行って、力が付くのを待っているようす。







ごめ9

父から餌を貰っているカモメ

コンクリートの池があるのは、そこが県の水産試験場と関係した施設だったからで、
正式な名前は覚えていないが、一般的には養魚場。津軽弁で訛って「よぉげんじょ」と言われていた。
小さな住宅に事務所と試験室がついていて、それが湖畔の我が家だった。



ごめ10

元気な羽ばたきが嬉しい。





ごめ13 

カモメが飛び立つ瞬間♪




一瞬をとらえたのは母で、父が合図を出してそれ~!! という感じだったのかも♪
カモメもウミネコも一緒くたに「ゴメ」と呼んでいて、
この保護した海鳥も父母ともにゴメと呼び、本当はウミネコなのだと言われたが、
今になると、この大きさというか小ささはウミネコよりもカモメ、
それもユリカモメに近いくらいの感じに見える。

ただもう、それはどちらでもよくて、
父と母と私たち姉妹と、保護したカモメの面倒を見て元気にしてあげてた。
それが分かったことが大きな喜びとなっている。