2022/09/10

十三湖の詩情 しじみ採りの親子


じじみ採りの親子

しじみ漁3前潟c


十三潟の詩情

青森県西海岸の十三潟は、しじみ貝の宝庫といわれ
湖畔のいたるところで簡単に採取が出来ます。
村人たちは朝の食膳に、或いは夕食にと
好きなときに、すぐ家の裏の湖畔に行ってとってきます。
寫眞は其の時のスナップです
(ジョレンで採った貝をよりわけているところです)

昭和33年5月下旬寫す
ウィンザー35、F3.5 50mm
絞り5.6 100分の1秒 フィルターなし
ネオパンSS、 D76

組写真9枚中4

(父の写真のメモより)


組写真9枚とあるが、父のメモがある他の写真やネガは無かった。

その代わり、同じ時に写したような小さな写真が数枚

しじみ漁3前潟

後方に映っているのは十三の集落で
強い風を防ぐための高いかっちょ(木の囲い)や茅葺民家も見える



しじみ漁2前潟

集落や向こうに見える橋の景色から場所は前潟のようだ

十三潟や前潟、いたるところで簡単に採取出来るというのがよく分かる





しじみ漁3前潟b

ジョレンも小型で女性でも扱いやすそう

商売ではなく家庭でのおかずに採るのにちょうど良いのかもしれない

一枚目の写真。まだ小さな女の子が赤ちゃんをおんぶして、しじみ採りの様子を見ている

何処の家でも同じように小さい子をみていた。

写したのが5月下旬というとまだ肌寒さも残る時期

赤ちゃんをくるんでいる綿入りの「ねんねこ」が、温かそうにみえる。


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2022/03/01

楽しみのしじみ採りと、凪の日の十三湖

しじみ採り 個人の様子

十三湖は勿論、前潟と呼んでいる海と湖の間の潟、セバト沼など
しじみの採れる場所は豊富にあって
夕食のおかずにちょこっと採ってくることができた。

シジミ取り 個人1





これも個人のしじみ採りらしいが
個人にしては採っている量が多いようにも見える(^^ゞ

シジミ取り子供







凪の日の十三湖

浜で網の手入れをしている漁師さん、湖ではしじみ漁の人も見える。
穏やかで気持ちの良い十三湖の風景

今では漁業権を持った人でなければしじみを採ることはできなくて
資源保護を大切に皆でしじみを育てている
漁師浜仕事2


2月28日の新聞(東奥日報)に、昨年夏からの少雨の影響で十三湖の塩分濃度が上がり
中身のない、死んだ貝が多くみられるという記事があった。
汽水湖の十三湖で、岩木川など何本かの川が流れ込んでいるのと、日本海につながっているのとで
しじみの生育に合う微妙な塩分濃度が保たれているのだろう。

冬の間のしじみ漁はきついけれどやりがいもあると聞いたことがある。
早く元に戻るように、美味しいしじみが育つように、祈るばかり。