2023/05/04

少年と蟹


少年と蟹

漁師さん 若い5b






漁師さん 若い2


「若い漁師さんと蟹」という題名にするつもりだったけれど

何度見てもまだ幼さの残る顔立ちで

表情を見ているとただ蟹と戯れているのでもなさそうで、

なにか物憂げな表情のようにも感じる。

色々な漁師さんの姿や仕事の様子など、様々な写真の中で

心惹かれる写真のひとつ。




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2022/12/02

零細漁民 組写真11枚の中の5枚


零細漁民 (11枚中3)

零細漁民1

魚がほしい、魚がいない、零細漁民の苦悩は深刻だ


零細漁民 組写真11枚中3

昭33年 10月 青森県 西海岸 十三湖

カメラウィンザー35 ネオパンSS 絞5.6 100/1秒 D76





零細漁民 (11枚中4)

零細漁民2

今日はどうだろうか、倅の船を見まもる老爺の胸中を去来するものが察せられる

零細漁民 組写真11枚中4

昭34.3月下旬 十三潟にて カメラ同 絞5.6 100/1秒 D76






零細漁民(11枚中7)

零細漁民3

空っぽの油タンク。風の為に横倒しになったま〃数年、組合の貧困が察せられる

零細漁民 組写真11枚中7

昭34年、3月 十三潟にて カメラ同 絞り8 100/1秒 D76





零細漁民(11枚中8)

零細漁民4

組合に於いては不漁対策は様々論議されるが出るものは ため息ばかり
組合からの借金を催促されるや、家を取ってくれと絶叫した組合員もある

零細漁民 (組写真11枚中8)

昭34年 2月 十三村にて、カメラ同 絞5.6 25/1秒 D76





零細漁民(11枚中10)

零細漁民5

しょせんは はかない生活を繰り返すのだが脱せられぬ宿命にあるのか
はたまた、沖へのあこがれか、自嘲の念さえ見えるのは何故だろうか


零細漁民(組写真11枚中10)

昭33年、3月 十三浜 カメラ同 絞8 100/1秒 D76





2022/10/30

魚網流失 組写真9枚中6枚


魚網流失

漁網流失5-3

魚網流失 組写真9枚中3

一把でも多くと毎日の様に捜索は続けられた








漁網流失1-4 

魚網流失 組写真9枚中4

これが網だろうか? 滅茶苦茶になって発見されたが








漁網流失3-5

魚網流失 組写真9枚中5

再び使いものになるだろうか? しかしこれはまだよい方だった









漁網流失2-6 

魚網流失 組写真9枚中6

船の中には千切れた僅かばかりの網が・・・愁嘆に顔を上げ得ぬ人もあった








漁網流失6-7

魚網流失 組写真9枚中7

浜では安否を気づかう人々が待っていた








漁網流失4-8

魚網流失 組写真9枚中8

雪も氷も消え去ったが魚網は・・・・ 零細漁民の苦悩誰が知る





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写真のデータが記されていない写真

他の応募した写真の裏にはデータが細かく書かれているところから

この組写真は毎月のコンクールに応募した最初の頃のものかもしれない。

昭和32年の写真にはデータが記されているので、それ以前のものと思われる。

データはないが、写真裏に父が書いた説明があるのは有難い。

残っている写真の中に

組写真1、2、9枚目が無いのは残念だけれど

現実にあるものだけで、父を追いかけていくような感じ。





2022/10/07

十三潟 ごもを集める人 ごもの乾燥など


十三潟 帆掛け船で「ごも」を集める人

十三湖ゴモ集め4b


十三湖の湖底に生えるアマモが「ごも」の元となる

水中で枯れたものを集めるのか、それとも刈り取るのかは分からない

母が浜に寄ってきた「ごも」を集めて広げ、乾燥させていたのは憶えているが

この写真のような大量の「ごも」を見た記憶はない。

疲れ切ったような男性の顔が、相当な力仕事だと教えてくれているような気がする。





十三湖ゴモ集め2


「ごも」を浜の草原に広げて乾燥させているようす



十三湖ゴモ集め3


乾燥の終わった「ごも」を集めて、今度はそれを売りに行くのだろうか。



十三湖ゴモ集め1

湖畔で一休みしている男性の背中には、たっぷりの「ごも」が入った背負子。


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現在、つがる市に住んでいるが、昔々は十三湖から馬車でやって来る商人がいて

馬車で運んでくるものは「しじみ貝」「天草」「ごも」などが多かったそうである。

「ごも」は、まだ畳の無かった家では板の間に敷いて暖かくしたり

あるいはわら布団のなかに仕込んだ人もいたかもしれない。

よく乾燥した「ごも」は細く柔らかく暖かさを感じるものだった。

我が家での「ごも」と「わら布団」の記録は以前家族写真の中で紹介している


改めて見てみると、「ごも」の量も少なく、どこかへ売ってたという記憶もない。

どういう風に「ごも」を使っていたのか母に聞かなかったことがただ残念である。

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「ごも」は津軽弁の中では浜や用水路に「流れ着いたゴミ」や、

あるいは魚網に絡まった木くずや草などのゴミも総じて「ごも」と呼んでいるけれど

私にとっての「ごも」は、黒くて細くて柔らかく、潮や日向の匂いがする「ごも」である。

2022/07/28

水戸口の大羽イワシ漁と、魚の仕分け作業

大羽イワシ漁

大羽イワシ漁10b

水戸口 大羽イワシ漁の出漁前

何艘もの船がいて、その全部が大羽イワシを獲るために集まっているのか
漁の仕方も分かっていないので、なんとも説明できない





大羽イワシ漁11

船に揚げられた大羽イワシ
一目で大漁という事が分かる





大羽イワシ漁13

総出で大羽イワシの選別をしているのだろうか
網から外した大羽イワシを後ろのトロ箱(おりだ)に入れていく






魚の選別の写真がもう一枚残っていて
これも漁の様子は分からないが、見た感じでは大羽イワシのようでもある。

十三沖大型船仕分けb
後ろのトロ箱(おりだ)には選別した良い型の魚を入れ
手籠にはいわゆるジャッパ魚を入れて、それぞれに持ち帰ることが出来ていたようだ。

仕分けの作業の報酬のようなもので、
小魚や雑魚、様々な魚が食卓を賑わしてていたのかもしれない。