護岸工事3 石を運ぶトロッコや馬の姿など
護岸工事の写真の中で、たぶん最初の頃のもの
石置き場から石を運ぶための、短い区間だけれどトロッコの線路ができ始めている。
両岸共にまだ斜面があり、先端まででこぼこの地面が見えている。
暗くて分かりにくいが先端部分に見えているのは馬車で
写真の左端にちらりと見えているのは3輪トラックの前の部分かもしれない。
馬車の部分だけ、拡大すると
かなり厳しいけれど、馬車であることははっきりと分かる。
護岸工事でも馬は重要な働き手であったのだろう。
積み上げた場所から先端の護岸まで石を運ぶ様子
短くても線路があってトロッコで運べるのは助かったと思う
向こうに見えているのは木の十三橋
トロッコの線路がきれいで、もう地面は見えていなくて平らに整備されている
先端までトロッコで石を運んで下に落とす。
大きな石が作業員の手を離れた瞬間かもしれない。
作業している婦人の後ろ姿
海岸の植林や、橋の補修工事の夫人たちと同様に、作業着の一番上は綿入りの胴着。
つば広の防止に白くて大きな三角巾はその後もずっと続いていた。
足元は殆どが滑らず歩きやすい地下足袋だったように思う。
後で気が付いたが、右上の船の中に小さな女の子が居て、
学校へ上がる前の子供を連れて作業に出ていたのか
それとも休みの日でお母さんについてきたのか、いろいろに想像する
ボラ網漁にも子供の姿があったし
仕事場に子供がいるのは当たり前だったのかもしれない。
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始めは桟橋を作っているようにもみえたが
十三橋が出来上がっているところを見ると
昭和30年後半から40年初めの頃の工事かもしれない。
確かなことが分からないまま写真を紹介していることもあります。
フィルムの中で護岸工事に関するものはこれが全て。