津軽半島に位置する十三湖。懐かしい昭和30年代の家族の写真と村の生活など。
浜の遊びはみんなで♪
浜での遊びは人数が多いと楽しみも倍になる。
みなが集まれば二手に分かれて、タダガイコ(戦いこ)、つまりチャンバラが始まる
風呂敷をおでこに垂らして後ろで結び、花嫁のベールのように後ろへひっくり返すとお姫様ふう。
それをギュッと結ぶと、大好きな「快傑ハリマオ」になる。
暑い時も寒い時も、元気いっぱい
浜遊び
網を掛けるための柱や横棒も、
子供達にとってはみな良い遊び道具になる。
ぶら下がったり、落ちて泣いたり
それもみんな面白い。
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実際の季節はよく思い出せないが、
セーターやネルの長袖など、春先か秋の寒い季節のよう。
浜に来る子供たちが集まってチャンバラが始まると
一番動きが少なくて、守って貰えるお姫様になりたかったことはよく覚えている。
活発で目いっぱい走り回るのは男の子たちと二人の姉だった。
冬に備えて 薪ストーブの準備
夏の終わりぐらいから冬に備えて蒔き作りが始まる
薪にする丸太(多くは間伐材)を買って積み上げ、時期を見て職人さんに来て貰い、
ちょうど良い長さに切っていく。
ギュイーン ギュイーン という鋭い音と、下に溜まっていく鋸屑が記憶に残っている。
斧をふるって薪を作るのは父の役割。
遊びに来た近所の子供達の前で、茶目っ気を出して笑わせる父。
楽しい時間のあとには薪運びの手伝いが待っている。
家の南側の壁に薪を積み上げる為に、何度も薪の山を往復する。
薪割りの土台にした太い丸太をひっくり返すと、
蟻の巣が出来ていて驚いたことがある。
長いこと同じ場所に置いていたので蟻が自分の場所としたのだろう。
いきなり日に当てられ、列を作りながらも大急ぎで卵を運び出していた様子が面白かった。
子供達が薪を運び、母親がきれいに積んでいく
どこの家でも同じような作業、同じような光景が見られた。
小さな子供でも、自分で出来る手伝いをするのは当たり前だった時代。
家の中に薪を入れる箱が用意されていて、
なくなると外から運び入れるのだが、雪の中から掘り出すようにして持ってきた薪は
しばらくの間は暖かい部屋に入れても凍っていたような記憶がある。