2021/12/26

帆掛け船と浜の仕事など

津軽半島 十三湖

昭和三十年代 まだ動力は無くて帆掛け船で漁をしていた頃


漁師5

波もなく穏やかな湖面は珍しい







漁師4

手漕ぎで沖に出て刺し網を仕掛ける







漁師3

まだ若そうな漁師さん。右に見えているのは船の帆








浜仕事 網1

浜で仕事をする女性たち
網にかかった魚を外したり、よじれた網をきれいにしたり仕事はたくさんある
側で子供が遊んだり手伝ったりしている。








漁師1

網を担いだ漁師さん




十三湖 漁師1b
 
手に釣り竿、背中に魚をしょった漁師さん




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父が残した写真を整理してアルバムを作り
今はフィルムを一枚一枚確かめながら整理している

湖畔の生活、家族写真、浜の仕事、漁師さん、
古いフィルムで全部バラバラでどう整理して行ったら良いのか、
まだ分からない状態で、とりあえず少しずつでも紹介したいと思っている。

ホームページに掲載している写真と
新しくフィルムスキャナーで取り込んだ写真と、
順番もなにも全く分からず手探り状態。

古いフィルムや写真で見にくいものもあるけれど
昔懐かしい生活の記録を楽しんでいただければ、それだけで嬉しい。
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2021/12/22

冬の遊びは、「まっこ飛び(乗り馬)」

冬の遊びは「まっこ飛び」

湖畔の生活 冬 12c

「まっこ飛び」は「馬乗り」ともいう。


体が温まる冬の遊びは「まっこ飛び」
人数が揃うと、じゃんけんで馬になる人、上に乗る人が決められ、

下に落ちないように次々に飛び跳ねて乗っていく
落ちたり、馬の形がくずれるとやり直し。





湖畔の生活 冬 12d


小さくて飛び跳ねるのが下手な子は
年長のお姉さんに助けて貰う事もある。
人数が沢山だと馬の数も乗り手も増えて、
長い長い「まっこ飛び」となる。






湖畔の生活 冬 12e


浜の仕事を終えた父がやってきて、ひょいと持ち上げてくれた♪
大きいお姉さんや活発な男の子のようにうまく飛べなくて
父や姉の手を借りることが多かった。


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ちょっと解説・・・津軽弁の特徴に、名詞などの最後に「こ」をつける事があげられる
馬は「まっこ」 子馬は「まっこのこっこ」 ( 馬っこ の 子っこ )

御飯を食べる時の茶碗は「ちゃわんこ」 味噌汁を入れる碗は「わんこ」
犬も「わんこ」と言うことがあるので、書いた文字だけを見ればごっちゃになりそうだが、
会話の中では不自由な事は何もない(^^)



2021/12/18

浜遊びは、みんな一緒に 

浜の遊びはみんなで♪


湖畔の生活 春18b


浜での遊びは人数が多いと楽しみも倍になる。

みなが集まれば二手に分かれて、タダガイコ(戦いこ)、つまりチャンバラが始まる


風呂敷をおでこに垂らして後ろで結び、花嫁のベールのように後ろへひっくり返すとお姫様ふう。

それをギュッと結ぶと、大好きな「快傑ハリマオ」になる。


暑い時も寒い時も、元気いっぱい






湖畔の生活 春18


浜遊び


網を掛けるための柱や横棒も、

子供達にとってはみな良い遊び道具になる。

ぶら下がったり、落ちて泣いたり

それもみんな面白い。



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実際の季節はよく思い出せないが、

セーターやネルの長袖など、春先か秋の寒い季節のよう。

浜に来る子供たちが集まってチャンバラが始まると

一番動きが少なくて、守って貰えるお姫様になりたかったことはよく覚えている。

活発で目いっぱい走り回るのは男の子たちと二人の姉だった。

2021/12/16

わら布団と、ゴモ集め



わら布団を作る母

湖畔の生活 秋 8

わら布団

幼い頃の記憶なのではっきりしないが、母が作っているのは「わら布団」
田んぼを作っていないので、貰ってきた藁なのか、
また、その中に干し草やゴモ等が混ぜられているのかも定かではない。

出来立ての「わら布団」は厚くて、お日様の匂いがしていた。
長い事、「アルプスの少女ハイジ」の屋根裏の藁のベッドに憧れていたが、
実際は浜辺の家で「わら布団」を経験済み。
少し大きくなった頃の記憶は、綿を広げながらお客様用の布団をこしらえている母の姿。
広げた綿を何重にも重ねて畳み、全体が出来上がったら真綿を大きく広げて綿を包む見込む。
小さな真綿が、どこまでも大きく広がるのが、とても不思議だった覚えがある。




湖畔の生活 秋 8c


わら布団が出来上がった夜
さっそく姉妹で布団に潜り込んだことは覚えている。
ただ、母がわら布団を作ったのはこの時一回きりで、その前もその後も
わら布団を作ったことも無ければ見た記憶もない
沢山のわらを入れて作っても、へたるのが早くてすぐに硬くなったような気がする。
ずっと綿の布団で寝ていたのになぜ一回だけわら布団を作ったのか
もっと母の話を聞いていればよかったと、ほかのいろいろな浜仕事に関しても
聞き逃したことが多すぎて、悔いが残る。


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ゴモ集めと乾燥

湖畔の生活 秋 8d


ゴモを干す母の側で

この写真は浜の草原で「ゴモ」を干しているところ。
ゴモというのは、浜に打ち上げられて黒く変色した細長いアマモの束で、
フワフワした感触のもの。たぶん冬の間に根株から離れて浜に打ち上げられるのだと思う。

干し上がったゴモがその後、家でどういうふうに使われたのか記憶にないが、
現在の「つがる市」の商店などでは、昭和30年代に、十三湖産のゴモを売っていたそうだ。
その用途は、畳の代りに床に敷き詰め、その上にござを敷いて、断熱材の代わりとしたり、
あるいは布団に入れる為に買っていく人もあったという話である。
家でゴモを何かに利用した記憶は無いのだが、もしかしたら、わら布団の中に入っていたのかもしれない。
浜で干し上がっていくゴモは、潮と日向の混じったような匂いがしていた。

働いている母の後ろで、干し上がったゴモ(乾燥アマモ)を投げ合って遊んでいるのは、姉と私であり、
それを写している父がいて、のんびりとした、面白い写真だと思う。



幼い頃の記憶をたどりながら写真の説明を書き記しているが、中には思い出せない事もあり、
父や母が生存中にもっと沢山の事を聞いておけば良かったと、今更ながら残念に思う。
しかし写真は有り難いもので、じっと見つめていると、ふと蘇える記憶もあって、
その記憶の糸をたどりながら少しずつ、書いていきたいと考えている。
写真を残してくれた父も、その被写体となった母も、きっと喜んでいてくれると信じて・・・。

2021/12/14

冬支度 薪積み


冬に備えて   薪ストーブの準備


湖畔の生活 秋 3d


夏の終わりぐらいから冬に備えて蒔き作りが始まる

薪にする丸太(多くは間伐材)を買って積み上げ、時期を見て職人さんに来て貰い、

ちょうど良い長さに切っていく。

ギュイーン ギュイーン という鋭い音と、下に溜まっていく鋸屑が記憶に残っている。




湖畔の生活 秋 3c


斧をふるって薪を作るのは父の役割。

遊びに来た近所の子供達の前で、茶目っ気を出して笑わせる父。





湖畔の生活 秋 3



楽しい時間のあとには薪運びの手伝いが待っている。

家の南側の壁に薪を積み上げる為に、何度も薪の山を往復する。

薪割りの土台にした太い丸太をひっくり返すと、

蟻の巣が出来ていて驚いたことがある。

長いこと同じ場所に置いていたので蟻が自分の場所としたのだろう。

いきなり日に当てられ、列を作りながらも大急ぎで卵を運び出していた様子が面白かった。




湖畔の生活 秋 3b



子供達が薪を運び、母親がきれいに積んでいく

どこの家でも同じような作業、同じような光景が見られた。

小さな子供でも、自分で出来る手伝いをするのは当たり前だった時代。

家の中に薪を入れる箱が用意されていて、

なくなると外から運び入れるのだが、雪の中から掘り出すようにして持ってきた薪は

しばらくの間は暖かい部屋に入れても凍っていたような記憶がある。




2021/12/12

船と母と通せんぼ (追記&写真あり)


湖畔の生活 春8d



母を待って通せんぼ

風もなく穏やかな日、母が仕事をしていても
小さな子供達にとっては、その全部が遊びの対象になる。

船から降りるには、不安定な板の上を歩かなければならないのだが、
揺れて恐がる母が面白くて、やっぱりピョンッと飛び跳ねる。



湖畔の生活 春8b


そろりそろりと降りてくる母

あらためて写真を見ると、船がとても小さい、この小さな船で湖のボラやウグイを獲っていた
ボラは小さな豆ボラから、かなり大きなものまでいろいろ
豆ボラを田楽みそをつけて焼いて、頭からそのまま食べていたが
10センチ程度の豆ボラでも頭は硬く腹の部分は苦さもあって、ちょっと苦手だった(^^;





母と3人5b


上手に船を操る母
風のある時は難しいけれど、凪の時には母のこういう姿を見ることが出来る。


母と船で3人3b


船の上でお弁当を食べる♪
漁ではなく遊びに行った感のほうがあっていると思うけれど
手前右には何本もの竿が見えていて、この竿はたぶん刺し網に使う竿の筈。

父が刺し網を仕掛けているのは何度も見ているので
もしかしたらこの時も刺し網を仕掛けに行ったのか、その帰りなのかもしれない。

遠くに見えている帆掛け船と、右の方には大きな船も何艘か確認できる



2021/12/11

湖畔の洗濯場  ブログ開設のご挨拶




湖畔の詩1


十三潟の詩情

湖畔のそよ風。
 湖畔は、おかみさんにとっては良い洗濯場であると共に、又良い物干し場でもある。
                 網と一緒に干してあるのも詩的である。

 昭和33年6月

ウィンザー35  カラーシグマー F3.5  50mm
 ネオパンss  絞り8  1/100  フィルター無し
ミクロファイン ベロナF3

 (父のメモより)



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津軽半島 十三湖   思い出のアルバム

 父の愛用のカメラは「ウィンザー35」 
写真は生活の一部でした。
現像液のにおい、風呂場に干してあるフィルム、夜になると枕元で始まる引き伸ばし、
その中で私たちは育った。
カメラ雑誌の写真コンクールへの応募も多く
「この写真はどうだと、母っちゃ(カッチャ)に聞くだろ、そうすると、良いと思う時には誉めてくれる、
だめだと思う時には、ちょっとだけ首をかしげるんだ。
そうすると、不思議にその通りに入選したり落選する。
母っちゃは私にとって一番良い批評家だし理解者だよ・・・」
と、話してくれたことがある。
 父と母の二人三脚、その中に私たちがいて・・・
幼い頃からの生活、楽しい思い出が、写真という形で残された。



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ホームページに父の写真を組み写真風に紹介してきましたが
ふと思いついて、一枚一枚を改めてブログで公開することにしました。
まだ投稿やシステムに慣れていなくてもどかしいですが、
なんとかがんばります(^^)/



2021/12/10

庭の山ぶどう2

山ぶどう 最初の収穫から、25日後にもう一度収穫、葉がきれいな秋色になっている。

果実もよく熟していて、酸味も甘みも十分♪

山ぶどう2


2021/12/09

てすと

山ぶどう

庭の山ぶどう。ことしは豊作かも~♪

夏のmixジャムを作るときに加えて見たら美味しくできてラッキー^^