十三橋と渡し船 3 段々と形になってくる橋と渡し船
渡し船と十三橋
段々と形になってくる十三橋と、渡し船
水戸口から工事中の十三橋を見る
右方向にクレーンのようなものが確認できて、そこは開閉装置を作る場所
その箇所だけ大きくしてみると、やはり可動式の開閉装置の場所のようである。
大きな船が行き来できるように跳ね橋にしたようだった。
水戸口側の防波堤で釣りを楽しんでいる人
橋にはもう欄干が付いていて、殆どできているようにも見えるが確信は持てなくて
開閉装置が出来ているのか、それともまだなのか・・・?
橋が切れてるようにも感じるので完成前と思うことにした(^^;
十三橋の上からの眺め
何気ない、当たり前の風景が次々と映し出される。
ちょっと分かりにくいけれど、左側に中島が見えている。
向こうに見える山並みは小中学校の頃に「中山山脈」という名前で教えられていた。
そこには日本三大美林の一つの「青森ヒバ(津軽ヒバ)」の森林がある。
ヒバ材で作られた十三橋
年月が経って木の表面はきれいなグレーに変わっていって
その木肌に日が当たると日の色に染まっていく。
朝日を浴びるとバラ色に、夕日を浴びると金色に染まる様子が好きであった。
いつも船で渡って寄木(流木)を拾いに行っていた浜。
フィルムが薄くて、なかなか景色がはっきりと浮かび上がらない。
けれど、何気ない風景を橋の上から何枚も写した父の気持ちが少しは分かる気がする。
橋が出来てから8年後くらいに十三の集落から離れて
この十三橋の向こうに家を建て、商売を始めることになるのだが
もしもその時にこの橋が無かったら、家を建てることも無かったのだろうか。
いつ頃から計画を立てたのかよく分からないが、
橋が出来たことで父の夢か目的が一つの形として現実味を帯びてきたのかもしれない。
十三橋が完成したのは、父が40代半ばのことである。
全国的にも珍しいと言われたカーブのある橋がようやく完成。
人も車も馬も、歩いて渡れるようになった。