夏の野菜畑3 リヤカーと干飯
春から秋まで リヤカーは大活躍
収穫した野菜を運ぶリヤカー、運ぶ作業が無いときは、野菜や魚、座布団まで干してる~♪
影がくっきりと出ていて天気の良いのがよく分かる。
リヤカーの向こうに干してあるのは洗濯をした寝間着や作業着かもしれない。
良い天気を逃さずに、日に当てて干したいものを並べる。
はっきりした画像で気が付いたのは、座布団の他に枕も並べている♪
浅い箱の中には豆類と、細長く見えるのは干し魚
吊り下げて干して、ある程度水分の抜けたものを更に乾燥させるのだろうか。
乾燥して取っておく野菜には豆類の他にかぼちゃのタネなどもあった
南瓜の種を軽く炒って中身を取り出して食べる。
ほんのり甘くて美味しかったが、
硬い殻から中身を取り出すのが大変なのと、小さくて時間がかかりすぎるのか
何度も食べたという記憶はない。
新聞紙のような物を広げて干しているものが、もしかしたら南瓜の種かもしれない。
もっと小さなもので乾燥させて食べたものに干し飯がある
これは子供たち皆が好きなおやつになった
名前は「こうせん」
食べ残したご飯を洗ってぬめりを取り、ざるに広げて天日で乾燥させる。
何度か繰り返して、ある程度溜まったところで軽く炒り
石臼で挽いて粗目の粉状にする。
それに砂糖を混ぜて甘くすると「こうせん」の出来上がり。
「こうせん」というのは母だけが使っていた名前なのか今でも分からない。
検索してみると似たようなものに「香煎」「はったい粉」「麦こがし」などが出てくるが
まったく同じというものでは無い
戦中戦後に引っ越しを繰り返し、中国、長野、東京などで過ごした期間もあるので
どこかで覚えた味を自分なりに工夫して作っていたのかもしれない。
風も無く穏やかな午後に石臼を準備して、家の湖側の庭で干飯を挽いた。
石臼をゆっくり回していくと、臼の外側に少しずつ粉が落ちてくる
香ばしい香りが漂って、食べるのが待ち遠しい。
風も無ければ波も無い、穏やかな午後のひと時をそんな風に過ごしたのを覚えている。
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