2022/10/30

魚網流失 組写真9枚中6枚


魚網流失

漁網流失5-3

魚網流失 組写真9枚中3

一把でも多くと毎日の様に捜索は続けられた








漁網流失1-4 

魚網流失 組写真9枚中4

これが網だろうか? 滅茶苦茶になって発見されたが








漁網流失3-5

魚網流失 組写真9枚中5

再び使いものになるだろうか? しかしこれはまだよい方だった









漁網流失2-6 

魚網流失 組写真9枚中6

船の中には千切れた僅かばかりの網が・・・愁嘆に顔を上げ得ぬ人もあった








漁網流失6-7

魚網流失 組写真9枚中7

浜では安否を気づかう人々が待っていた








漁網流失4-8

魚網流失 組写真9枚中8

雪も氷も消え去ったが魚網は・・・・ 零細漁民の苦悩誰が知る





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写真のデータが記されていない写真

他の応募した写真の裏にはデータが細かく書かれているところから

この組写真は毎月のコンクールに応募した最初の頃のものかもしれない。

昭和32年の写真にはデータが記されているので、それ以前のものと思われる。

データはないが、写真裏に父が書いた説明があるのは有難い。

残っている写真の中に

組写真1、2、9枚目が無いのは残念だけれど

現実にあるものだけで、父を追いかけていくような感じ。





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2022/10/23

十三湖湖畔の茅葺民家と、積み上げられた流木など


茅葺民家


茅葺民家1

昭和30年代初めの頃と思われる

茅葺の民家と、周囲には芝や集めた寄り木(流木)らしいものも確認できる




茅葺民家出稼ぎ村

陸に上げた船の様子から 浜に近い家と分かる





茅葺民家 寄木積み上げ1b

民家の周囲に積み上げられた木の数々

奥の方に丸太を積み上げたようなものも見えるが

多くは集めた流木だったり、あるいは廃材などもあるようで

様々な木を暖房や炊事に使っていたと思われる。


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この流木のような木の山を見ると

2月に掲載した「流木を集める」のニコニコ顔の叔父さんを思い出す♪





2022/10/07

十三潟 ごもを集める人 ごもの乾燥など


十三潟 帆掛け船で「ごも」を集める人

十三湖ゴモ集め4b


十三湖の湖底に生えるアマモが「ごも」の元となる

水中で枯れたものを集めるのか、それとも刈り取るのかは分からない

母が浜に寄ってきた「ごも」を集めて広げ、乾燥させていたのは憶えているが

この写真のような大量の「ごも」を見た記憶はない。

疲れ切ったような男性の顔が、相当な力仕事だと教えてくれているような気がする。





十三湖ゴモ集め2


「ごも」を浜の草原に広げて乾燥させているようす



十三湖ゴモ集め3


乾燥の終わった「ごも」を集めて、今度はそれを売りに行くのだろうか。



十三湖ゴモ集め1

湖畔で一休みしている男性の背中には、たっぷりの「ごも」が入った背負子。


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現在、つがる市に住んでいるが、昔々は十三湖から馬車でやって来る商人がいて

馬車で運んでくるものは「しじみ貝」「天草」「ごも」などが多かったそうである。

「ごも」は、まだ畳の無かった家では板の間に敷いて暖かくしたり

あるいはわら布団のなかに仕込んだ人もいたかもしれない。

よく乾燥した「ごも」は細く柔らかく暖かさを感じるものだった。

我が家での「ごも」と「わら布団」の記録は以前家族写真の中で紹介している


改めて見てみると、「ごも」の量も少なく、どこかへ売ってたという記憶もない。

どういう風に「ごも」を使っていたのか母に聞かなかったことがただ残念である。

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「ごも」は津軽弁の中では浜や用水路に「流れ着いたゴミ」や、

あるいは魚網に絡まった木くずや草などのゴミも総じて「ごも」と呼んでいるけれど

私にとっての「ごも」は、黒くて細くて柔らかく、潮や日向の匂いがする「ごも」である。