冬の朝のハンター達
冬の朝のハンター達
写真を整理しているうちにドキッとするものに出くわした。
右上の四角は養魚場の大きなコンクリート製の池で、その手前に幾つか見える四角は
同じく小さめの池である。つまり湖畔の我が家の庭先。
左端に見えているのは家の窓で
これだけの人がぎりぎりの近い所に集まって、これから何を・・・
ひと塊の人が浜に下りていて
背中には猟銃、腰に罠を下げている人もいる
ハンターたちの獲物はオオハクチョウ 側には猟犬が二頭
この写真を見て、微妙な感じのショックがあった
昭和30年の初めごろの写真だと思う。
そういえば・・・、幼い頃の微かな記憶がよみがえる
ある冬の朝、外から話し声が聞こえて、
父親が様子を見にいって、少しして母が、子供は見てはいけないと・・・
冬の早朝の事だった
当時はまだ白鳥を打つ猟が行われていたのだ
まもなくこの一帯は禁猟になり、ハンターの姿を見ることも無くなった。
白鳥塚が作られて、こうして亡くなった白鳥や
旅の途中で倒れたもの、何かに襲われて息絶えたもの
数羽が白鳥塚に眠ったと記憶している。
・・・・・
※ ハンター達は他町村からやって来たものと思われる。
松林などに罠を仕掛けてウサギを獲ることは当時よくあったが、
村人が白鳥を捕まえた話は聞いたことが無い
写真の状態と木の十三橋、一緒に散歩している白い犬から昭和40年代と思われる。
橋の向こうに家を建てて新しい湖畔の我が家に住み
オオハクチョウには学校給食の残りのパンや寄付してもらったリンゴなどを与えていた
今でも冬になるとオオハクチョウは実家の直ぐ側にやって来ることがある
穏やかに餌をついばむ白鳥を見ると、こっちもほっとする。
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